計画

生産計画をExcelで組んでいる工場が、特急注文のたびの組み直しを減らす方法

公開 2026.10.31 更新 2026.11 株式会社LAI

生産計画をExcelで組んでいると、特急が1件入っただけで、全体の組み直しに半日かかることがあります。計画そのものより、「組み直す作業」が重いのが原因です。この記事では、Excelの計画表を専用の画面にするとき、何を画面に移せば効果が出るのか、そのために何が必要かを整理します。

生産スケジュールの画面。設備ごとに作業のバーが並び、納期遅れの件数が表示されている
ツクデジの無料プレビューの見本(見本データで動く画面です)
この記事の内容
  1. Excelの計画表が重くなる3つの理由
  2. 特急が入った日の流れ:Excelと画面の違い
  3. 画面にすると、組み直しの何が速くなるか
  4. 作るのに必要な情報(これが一番の仕事)
  5. できること・難しいこと
  6. Excelのままでよい場合・画面にした方がよい場合
  7. 進め方と費用の目安

Excelの計画表が重くなる3つの理由

多くの工場では、設備ごとの行に作業を並べ、セルの色や並び順で納期を表しています。作るときは頭の中で決まっているのに、変えるときに重くなるのは、次の3つが原因であることがほとんどです。

  1. ずらした影響が見えない:1件を前に入れると、後ろの何件が納期に間に合わなくなるかを、目で追って確かめている
  2. ルールが人の頭にある:この設備はこの品番しかできない、段取りに30分かかる、といった決まりが表に書かれていない
  3. 最新版がどれか分からない:特急のたびにファイルが複製され、現場に貼る紙と事務所の表がずれる

Excelの機能を足して直そうとすると、マクロが増えて担当者しか触れなくなりがちです。先に「何が重いのか」を、上の3つで切り分けるのがおすすめです。

特急が入った日の流れ:Excelと画面の違い

たとえば、朝の時点で今日の計画が決まっていたところへ、午前中に特急が1件入ったとします。Excelで組んでいる現場では、だいたい次のような流れになります。

  1. 特急の品番と納期を、空いていそうな設備の行に仮に入れる
  2. その設備の後ろに並んでいた作業の開始・終了時刻を、1件ずつ手で計算し直す
  3. 納期に間に合わなくなった作業に色を付け、ほかの設備に回せないかを探す
  4. 決まったらファイルを保存し、現場に貼る紙を刷り直す

この流れで時間を食うのは、2と3の「計算し直し」と「探す作業」です。ここは画面が肩代わりしやすい部分です。画面にすると、特急を置いた瞬間に、後ろの作業の時刻が動き、遅れる作業が赤くなります。

画面にすると、組み直しの何が速くなるか

計画を専用の画面にすると、まず作業をバーとして動かして、納期に遅れる作業がその場で赤く出るようにできます。これだけで、影響を目で追う時間がほぼなくなります。

ツクデジの無料プレビューには、この動きの見本があります。実際の画面を触って、「自分の工場ならここが違う」を伝えていただくところから始められます。

作るのに必要な情報(これが一番の仕事)

画面を作るだけなら難しくありません。時間がかかるのは、計画のもとになる情報を集めることです。最低限、次のものが要ります。

必要なもの例ないとどうなるか
作業の一覧品番・数量・納期・使う設備計画の材料がなく、画面が空になる
作業ごとの所要時間1個あたりの時間、段取りの時間終わる時刻が出せない(仮の時間で見本は作れる)
設備と稼働時間設備名、始業・終業、休止日遅れの判定がずれる
守りたい決まりこの設備でしか作れない、順番の制約実際にはできない計画が出る

基幹システムから作業の一覧をCSVで出せるなら、それを毎朝読み込む形にできます。出せない場合は、Excelの一覧を取り込む形から始めます。

最初から全部そろえる必要はありません。所要時間が分からない作業は、過去の実績から目安を仮に置いて始め、使いながら直していく形でも、見本は作れます。最初のメールには、今の計画表と、特急のときに実際どう組み直しているかを書いていただければ十分です。

できること・難しいこと

正直にお伝えすると、「最適な計画を自動で組む」までは約束できません。段取り替えの最小化、材料の入荷待ち、人の勤務、複数工程の同期まで入れると、専用の計画ソフトの領域になります。

内容目安
作業を動かして遅れが見える画面作れる(小規模なら1ヶ月前後が目安)
設備の制約や段取りを入れた、簡易な自動割り付け決まりを聞いたうえで作る(決まりが多いほど時間がかかる)
材料の入荷や人の勤務まで考えた最適化専用の計画ソフトをおすすめする場合がある

作らない方がよいものは、作る前にはっきりお伝えします。今のExcelで足りているところまで、画面にする必要はありません。

Excelのままでよい場合・画面にした方がよい場合

全部の計画表を画面にする必要はありません。目安は次のとおりです。

見るところExcelのままでよい画面にした方がよい
組み直しの回数月に数回毎週、または1日に何度も
組み直しの時間30分ほどで終わる半日かかる
計画表を見る人作る人だけ事務所と現場の複数人
最新版ファイルが1つで迷わない複製が増えて、どれが最新か分からない

進め方と費用の目安

最初に、今使っている計画表(Excelの写真でも構いません)と、困っている場面をメールで送っていただきます。LAIが見本データで動く画面を作り、リンクをお送りします。ここまでは無料で、触ってから進めるかを決められます。

進める場合の開発プランは月10万円(税抜)で、作っている間だけです。作り終えたら、このツールの保守(1本月1万円)だけになります。サーバーやAIの利用料は実費です。

進め方は、次の順番です。

  1. メールで、今の計画表と、困っている場面を送っていただく
  2. LAIが見本データで動く画面を作り、リンクをお返しする
  3. 触っていただき、「設備の名前が違う」「この色の意味は逆」といったずれを伝えていただく
  4. 直しながら、実際の作業一覧をつなぐ

まずは、作りたいイメージをメールで。

文章でも、手書きのメモでも、今使っているExcelの写真でも構いません。動く画面のプレビューを、契約前に無料でお届けします。

よくあるご質問

Excelのまままでよいのはどんなときですか?
作業が1日に数件で、設備も少なく、組み直しが月に数回なら、Excelのままで十分なことが多いです。組み直しに毎回半日かかる、最新版がずれる、といった困りごとがあるときが画面にする目安です。
今の基幹システムを変える必要はありますか?
ありません。基幹システムはそのままに、計画だけを専用の画面にします。作業の一覧はCSVなどで受け取ります。
無料のプレビューでは、どこまで見られますか?
見本データで動く画面です。作業を動かす、特急を入れる、といった動きまで触れます。実際のデータでの動作は、お使いのデータをいただいてから確かめます。
計画の自動作成は、どこまで任せられますか?
簡単な決まり(設備ごとに順に割り付ける、納期の早い順など)であれば作れます。複雑な最適化は約束できないため、作る前に決まりをうかがい、できる範囲を先にお伝えします。
計画表が設備ごと・月ごとに何枚にも分かれています。
一覧にまとめられるなら、取り込めます。シートの分かれ方によって取り込み方が変わるため、最初のメールで今のファイルを見せていただき、どうまとめるかを相談します。

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