なぜ、基幹システムの変更は高くなるのか
- システムの中は、全体がつながっている。1か所の変更が、他の機能に影響しないかを確かめる必要がある
- ベンダーの標準から外れる変更は、バージョンアップのたびに、直しが必要になる
- 要件の整理、設計、テスト、本番への反映と、手順が多い
これらは、基幹システムが大切なデータを扱っている以上、必要な手順です。高いのは、悪いことではなく、構造上の理由があります。
見積もりが高いと言われたとき、まず切り分けること
頼もうとしている機能を、次の3つのどれに近いかで分けると、基幹の中を直す必要があるかが見えてきます。
| やりたいこと | 近いもの | 外に作れるか |
|---|---|---|
| データを出して、集計・加工して見たい | 「出す」だけ | 作りやすい |
| 外で作ったデータを、基幹に入れたい | 「入れる」(取り込み様式がある) | 様式があれば作れる |
| 基幹の計算や引き当ての決まりを変えたい | 「処理を変える」 | 基幹の中を直す話。外では作らない |
数百万円の見積もりのうち、実は1行目や2行目の内容だった、ということは珍しくありません。外に作れる部分と、中を直すしかない部分に分けるだけで、頼む範囲が小さくなることがあります。
外に作る、とはどういうことか
基幹システムはそのままにして、データだけをCSVなどで受け取り、足りない部分を専用の画面やツールとして外に作るやり方です。
| やりたいこと | 外に作る形 |
|---|---|
| 取引先ごとの月次集計がほしい | 基幹から出したCSVを読み込んで、決まった様式のExcelを出す |
| FAXの注文書を取り込みたい | 読み取って、基幹の取込ファイルの形に整える |
| 現場の記録を、その場で入れたい | スマホやタブレットの入力画面から、基幹に取り込めるCSVを作る |
| 数字を、日本語で聞きたい | 基幹のデータを読み取り専用で参照して答える |
基幹システムの中は触らないので、バージョンアップへの影響が小さく、作る範囲も小さくできます。
向いているもの・向かないもの
| 向いている | 向かない |
|---|---|
| データを読み出して、加工して見せる・出す | 基幹の中のデータを、リアルタイムで書き換える |
| 基幹に入れる前の手作業(読み取り、整形) | 基幹の核になる処理(在庫の引き当て、原価計算の計算式)の変更 |
| 基幹から出したあとの帳票、集計 | 基幹の画面の操作を、そのまま変える |
外に作ったあと、バージョンアップや変更が起きたら
基幹システムが更新されて、出力されるCSVの項目や順番が変わることがあります。外に作ったツールは、そのCSVを読んでいるため、形が変わると読めなくなる場合があります。
保守では、そうした変更への対応を見ます。基幹の中のように全体を確かめ直す必要がなく、直す範囲が外のツールに限られるのが、外に作る形の利点です。ただし、基幹の更新の予定は、できるだけ早く教えていただくと、前もって備えられます。
まず確かめる3つのこと
- 基幹システムから、必要なデータをCSVなどで出せるか(出せる項目と、出す手順)
- 基幹システムへ入れたいなら、取り込みの様式があるか
- 足りない機能を、ひと言で説明できるか(例:毎月の得意先別売上を、Excelで)
システム名と、困っている作業を教えていただければ、つなぎ方をお調べします。
この3つが分からなくても構いません。システムの名前と、困っている作業が分かれば、出力や取り込みの方法はこちらで調べて、お伝えします。
進め方と費用の目安
システム名と困っている作業をメールで送ってください。見本データで動く画面を作ってお送りします。ここまでは無料です。
開発プランは月10万円(税抜)で、作っている間だけです。作り終えたら、保守(1本月1万円)だけになります。まとまった金額のご承認が要らず、小さく始められます。
進め方は、メールで困っている作業を送る → つなぎ方と、外に作れる範囲を先にお伝えする → 見本データの画面を見ていただく → 実際のCSVでつなぐ、の順番です。基幹の中を直すべきだと分かった場合は、その旨をはっきりお伝えします。
まずは、作りたいイメージをメールで。
文章でも、手書きのメモでも、今使っているExcelの写真でも構いません。動く画面のプレビューを、契約前に無料でお届けします。
よくあるご質問
- 基幹システムのベンダーに、断られませんか?
- 基幹システムの中は触らず、データの出し入れの範囲で作ります。ただし、契約によっては制限があるため、最初に出力や取り込みの条件を確かめます。
- 基幹システムを入れ替える予定でも、作る意味はありますか?
- 入れ替える予定があるなら、新しいシステムでも使えるよう、データの出し入れの形を共通にして作る方法を相談します。
- データを基幹システムへ書き戻せますか?
- 取り込みの様式(CSVなど)があれば、その形のファイルを作れます。基幹の中のデータを直接書き換えることは、基本的に行いません。
- 最初に何を用意すればよいですか?
- システム名と、困っている作業の説明だけで始められます。可能なら、基幹から出したCSVの見本や、今のExcelの写真があると、話が早く進みます。
- 基幹システムのサポート契約に、影響はありませんか?
- 基幹の中を直接触らず、データの出し入れの範囲で作るため、影響は小さいと考えられます。ただし契約の内容によるため、外部のツールとデータをやり取りしてよいかは、基幹の提供元の決まりを先に確かめていただくのがおすすめです。
