まずやる:いま動いているものを「書き出す」
最初にやるのは、直すことではなく、何をしているかの記録を作ることです。コードを読めなくても、次のことなら分かります。
- そのマクロを、いつ・誰が・どのファイルで実行しているか
- 実行前に用意するもの(読み込むCSV、シートなど)
- 実行したあと、できあがるもの(どの表、どのファイル)
- うまく動かなかったことがあるか。そのとき、どう対処したか
これだけで、「作り直すとき何を再現すればよいか」が決まります。マクロの中身より、使い方と結果が大切です。
たとえば、月次の売上集計マクロなら、次のように書き出せます。
| 項目 | 書く内容 | 例 |
|---|---|---|
| いつ・誰が | 実行の時期と担当 | 毎月5日ごろ、経理の担当者 |
| 用意するもの | 読み込むファイルとシート | 基幹から出した売上CSV、「単価」シート |
| 押すもの | 実行する場所 | 「集計」シートのボタン |
| できあがるもの | 出力される表やファイル | 得意先別の集計表、取引先に送るPDF |
| 困ったこと | 止まったときの様子と対処 | 行数が増えると遅い。CSVの列の順番が変わると止まる |
これは、使っている人に聞けばその日のうちに書ける内容です。マクロの中身が読めなくても、書けます。
作り直すか、そのまま残すか
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 年に数回しか使わず、止まっても手でできる | そのまま残す。書き出した記録だけ作っておく |
| 毎月・毎週使い、止まると仕事が止まる | 作り直す対象。早いうちに引き継ぐ |
| ExcelやOfficeのバージョンが変わると動かなくなっている | 作り直す対象(今後も壊れやすい) |
| Power Automateなど、他の仕組みと組み合わせている | 全体の流れを図にしてから判断する |
「動いているから触らない」は、決して間違いではありません。ただし、触らないなら、止まったときの連絡先と手順だけは決めておきます。
担当者がいるうちに、やっておくこと
この記事を読んでいる時点で、まだ担当者が在籍している場合は、いちばん良いタイミングです。辞めたあとでは分からなくなることが、いくつもあるためです。
- 実際に使うところを、画面の写真や手順のメモで残してもらう
- 直近の数か月ぶんの出力(できあがった表)を保存しておく
- 「たまに止まるのはここ」といった癖を、箇条書きで書いてもらう
- 他のファイルや社内システムとつながっている場所を教えてもらう
すでに辞められている場合も、使っている人が今いれば、同じことができます。
作り直すとどうなるか
ツクデジでは、動いているマクロの使い方と結果をもとに、専用の画面(ブラウザで動くツール)として作り直します。Excelの書式や計算式は、今のまま使えるようにします。
- 「ボタンを押すと、月次の表ができる」といった、同じ使い方を残す
- 作り直したあとの直しや、止まったときの復旧は、LAIが引き受ける(保守)
- 担当者が休んでも、辞めても、誰でも同じ画面で使える
マクロの中身を読み解くところから始めるため、内容によっては時間がかかります。最初に、今の使い方を教えていただき、作れる範囲を先にお伝えします。
できること・難しいこと
| 内容 | 目安 |
|---|---|
| 集計や帳票づくりの、決まった手順のマクロ | 作り直せる(小さなものは1ヶ月前後) |
| 複数のファイルや社内システムと連携しているもの | つなぎ先を調べてから、範囲を決める |
| 中身が誰にも分からず、結果の見本もないもの | 結果の見本(過去の出力)を集めるところから始める |
進め方と費用の目安
今のマクロの使い方(実行する手順、できあがる表)をメールで送ってください。マクロのファイル自体がなくても、使い方の説明と過去の出力があれば、見本を作れます。ここまでは無料です。
開発プランは月10万円(税抜)で、作っている間だけです。作り終えたら、保守(1本月1万円)だけになります。
進め方は、手順と過去の出力をメールで送る → LAIが見本を作り、同じ結果が出るかを見比べていただく → 違いを直す → 切り替える、の順番です。切り替えのあと、しばらくは今のマクロも残して見比べられるようにしておくと安心です。
まずは、作りたいイメージをメールで。
文章でも、手書きのメモでも、今使っているExcelの写真でも構いません。動く画面のプレビューを、契約前に無料でお届けします。
よくあるご質問
- マクロのファイルがパスワード付きで開けません。
- 中身を開けなくても、使い方と過去の出力があれば、同じ結果を出すものを作れます。ファイルを開く必要がないことも多いです。
- 作り直したら、Excelは使えなくなりますか?
- 今のExcelの書式や計算式は、できるだけそのまま使う形にします。ブラウザの画面から、同じ形のExcelを出せるようにすることもできます。
- 作り直したあと、また担当者が辞めたら同じ問題になりませんか?
- 作り直したものの直しや、止まったときの復旧は、LAIが保守として引き受けます。社内の特定の人に頼らない形にするのが目的です。
- どれくらいで作り直せますか?
- 小さな集計なら1ヶ月前後が目安です。マクロの量や、つなぎ先によって変わるため、最初のご相談で目安をお伝えします。
- マクロについての記録が何も残っていません。
- 使っている人に実際の手順を話していただき、できあがる表の過去分を集めるところから始めます。記録が無くても、結果の見本があれば、同じ結果を出すものを作る手がかりになります。
