レイアウト図が「見るだけの図」で終わる理由
レイアウト図は、増設や配置換えのときに作り直されますが、日々の状況を載せる場所がありません。そのため、次のような場面が起きます。
- 工場長が、事務所で「いま旋盤は動いているのか」を知りたいが、現場まで歩いて見に行く
- 来客や監査のときに、現場の状況を口で説明する
- 特急の注文が入り、空いている設備を探すのに、現場の人に聞いて回る
- 図の凡例が古く、増設した設備が図に載っていない
図に状況が載れば、歩いて見に行く、聞いて回る手間が減ります。ただし、図を描くだけでは足りず、状況を誰がどう入れるかを決める必要があります。
たとえば、朝の始業後に工場長が現場を一周して、どの設備が動いているかを確かめる場面を考えます。20台の設備を回るだけで、歩く時間と声をかける手間がかかります。図に色が出ていれば、事務所で全体を見てから、気になる設備だけを見に行けます(台数と時間は例です)。
状況を入れる方法は、3つある
| 方法 | 状況の入れ方 | 向いている工場 |
|---|---|---|
| 設備のデータを読む | 設備や制御の機器から、稼働・停止の信号を読む | データが取れる機械が多い |
| 作業の記録から出す | 作業者が開始・終了を記録し、それを稼働とみなす | 古い機械が多く、データが取れない |
| 人が状況を選ぶ | 現場のタブレットで、設備ごとに「稼働・段取り・停止」を押す | まず小さく始めたい |
設備のデータが無い工場では、2番目か3番目から始めるのが現実的です。作業の記録は、現品票のQRを読む運用(現品票・かんばんにQRを付ける)とも相性がよく、読んだ時刻がそのまま稼働の記録になります。
今あるレイアウト図を、どう使うか
新しく図を作り直さなくても、今ある図を使えます。
- レイアウト図(Excel・PDF・画像・CADから書き出した図)をお送りいただく
- 図の上で、設備の位置を1つずつ指定して、設備名と対応させる
- 状況を入れる方法を決め、設備ごとに色が変わる図にする
色は、たとえば緑=稼働、黄=段取り、赤=停止、灰=稼働予定なし、といった形です。設備をクリックすると、いまの作業の品番や、止まってからの時間が出るようにもできます(データがあれば)。
最初から全部の設備を載せる必要はありません。問題になりやすい設備や、特急で空きを探すことが多い設備から始めて、使われることを確かめてから広げるほうが、現場に定着します。
作るために必要なもの
- 現在のレイアウト図(新しくなくても、設備名が分かる図)
- 設備の一覧(設備名・型番・設置場所)
- 状況の分け方(稼働・段取り・停止など、現場の呼び方)
- 状況を入れる人と、そのタイミング(作業者か、班長か)
状況の分け方は、現場の言葉に合わせます。システム側の用語に直さず、現場で通じる呼び方を使います。
できること・難しいこと
| やりたいこと | 見立て |
|---|---|
| 今のレイアウト図に、設備ごとの状況を色で重ねる | 作れます(状況を入れる方法が決まっていれば) |
| タブレットで、現場の人が状況を選ぶ | 作れます |
| 作業の記録から、稼働を出す | 作れます(記録が続くことが前提) |
| 設備の信号を読んで、自動で色を変える | 設備次第です。取れる機械と取れない機械があります |
| 立体の3D表示にする | データ次第です。平面の図のほうが、短い期間で作れます |
| 設備を遠隔で操作する | 作りません。状況を読んで見せるだけです |
進め方と費用の目安
今のレイアウト図と、設備の一覧をメールでお送りください。設備のデータが取れるか分からなくても、型番を教えていただければ、取れる可能性をお知らせします。ここまでは無料です。
開発プランは月10万円(税抜)で、作っている間だけです。平面の図に色を重ねる程度なら、1ヶ月前後が目安です。保守はツール1本あたり月1万円、初期費用は0円で、サーバーやAIの利用料は実費です。止めるときは、前月20日までにメールでお知らせください。
まずは、作りたいイメージをメールで。
文章でも、手書きのメモでも、今使っているExcelの写真でも構いません。動く画面のプレビューを、契約前に無料でお届けします。
よくあるご質問
- 設備のデータが全く取れなくても、作れますか?
- 作れます。現場の人が状況を選ぶ方法や、作業の記録から出す方法があります。ただし、人の操作が続くことが前提になります。
- 古いレイアウト図でも使えますか?
- 使えます。設備の位置が図の上で分かれば十分です。古い図で、今と違う部分は、お知らせいただければ直します。
- 設備が増えたときは、図を直せますか?
- 設備を追加する画面を用意する形も相談できます。追加のたびに作り直しが要らないようにするかは、作る前に決めます。
- 3Dの図にもできますか?
- データ次第で、相談できます。ただ、平面の図のほうが、短い期間と少ない費用で作れます。まず平面で始めて、必要なら広げる進め方がおすすめです。
- スマートフォンでも見られますか?
- 見られる画面にできます。図が小さくなるため、見やすい表示の工夫を相談して決めます。
