集計・回覧

基幹システムのデータに、日本語で質問する方法。読むだけの質問画面と、その限界

公開 2026.11.01 更新 2026.11 株式会社LAI

「あの得意先の、先月の出荷は何件だった」「在庫が減っている品目を教えて」。基幹システムにはデータがあるのに、聞きたいときに、詳しい人に頼むか、画面を何度も切り替えて探すしかない。そんな状況を、日本語で質問して答えを得られる画面にする方法があります。ただし、できることには限りがあり、答えが間違うこともあります。この記事では、その限界を先に書いたうえで、どう作るかを整理します。

質問画面。日本語で質問を入力すると、基幹のデータから集計した表と、使った条件が一緒に表示されている
ツクデジの無料プレビューの見本(見本データで動く画面です)
この記事の内容
  1. 「基幹に聞きたいのに、聞けない」は、なぜ起きるか
  2. 日本語で質問できる画面で、何が変わるか
  3. 正直な限界:答えは、間違うことがあります
  4. 安全のための3つの決まり
  5. 作るために必要な情報、できること・難しいこと
  6. 進め方と費用の目安

「基幹に聞きたいのに、聞けない」は、なぜ起きるか

基幹システムの画面は、決まった帳票や検索条件で見るように作られています。聞きたいことが決まった形に当てはまれば便利ですが、少し外れると途端に難しくなります。

質問のたびにCSVを出してExcelで加工している会社では、質問の数だけ、担当者の時間が消えています。

日本語で質問できる画面で、何が変わるか

質問を日本語で入力すると、AIがその意味を読み取り、基幹のデータを調べる決まった形の命令に直して、結果を表で返します。

  1. 「先月、〇〇商事に出荷した品目を、数量の多い順に」と入力する
  2. AIが、どのデータのどの条件で調べるかを決める
  3. 結果の表が出る。あわせて、どんな条件で調べたかも画面に出る
  4. 表をExcelに書き出したり、条件を直して聞き直したりできる

大切なのは、答えと一緒に「どう調べたか」を見せることです。条件が合っているかを人が確かめられないと、間違った答えを信じてしまうためです。

正直な限界:答えは、間違うことがあります

AIが質問の意味を取り違えると、別の条件で調べた結果が、それらしく表示されます。「先月」を暦の月とするか、締め日で区切るかなどは、AIが勝手に決めると外れます。重要な数字は、画面に出た条件を人が確かめてから使うことを前提にします。「必ず正しい答えが返る」とは約束できません。
起こりうること対策
質問の意味の取り違え(期間・条件・単位)調べた条件を、答えと並べて必ず表示する
社内の言い回しが通じない(「あの件」「いつものところ」)社内用語の読み替え表を、作る段階で一緒に作る
データの名前が似ていて、別の項目を使う使ってよい項目を、先に決めて絞る
データの量が多く、答えが遅い、または途中で止まる調べる範囲(期間や件数)に上限を付ける

よくある質問の型(「得意先別の出荷」「品目別の在庫」など)が決まっているなら、質問の自由度を絞って、決まった型の中でだけ答える作りにすると、間違いは減ります。自由度と正確さは、引き換えの関係にあります。

安全のための3つの決まり

基幹のデータに触れる仕組みなので、次の3つは作る前に決めます。

  1. 読み取り専用にする:データを書き換える、消す、登録する機能は作らない。基幹には、読むための専用の権限だけを渡す
  2. 見てよい人だけが見られるようにする:ログインする人ごとに、見られる得意先や部門を絞る。基幹側の権限と同じ範囲に合わせる(権限の持ち方によっては、一部は作れない)
  3. AIに送るデータを決める:質問の文と、調べるためのデータの名前や型の情報を送る。データの中身(金額や得意先名の行)をそのまま送るかは、作る前に決めて、お伝えする。送ったデータが学習に使われない契約のAIを使う

3つ目は、会社の方針で決まる部分です。データの中身をAIに送りたくない場合は、AIには質問の意味だけを読ませ、集計は社内で行う形にできます。その場合、質問の自由度は下がります。

作るために必要な情報、できること・難しいこと

必要なもの例
読み取り用の接続情報基幹のデータベースへ、読むだけの権限で入るアカウント(作る段階でお知らせする方法でいただく)
データの一覧と意味テーブルや項目の一覧、項目の説明(なければ一緒に整理する)
よくある質問実際に社内で聞かれる質問を、10〜20個
社内用語と数え方の決まり「先月」の区切り、返品の扱い、略称など
内容目安
決まった範囲のデータへの質問と、表での回答データの質と範囲しだい(データ次第で、見本ほどは作れないことがある)
回答に使った条件の表示、Excelへの書き出し作れる
ログインした人ごとの見える範囲の制限基幹側の権限の持ち方による
データの書き換え・登録・削除作らない(読むだけ)
どんな質問にも正しく答える約束できない

進め方と費用の目安

最初に、実際に聞かれる質問を10個ほどと、基幹の種類や、データを取り出せる形(CSVか、データベースへの接続か)を、メールで送っていただきます。そのうえで、読み取り専用で作れるか、どこまでの質問に答えられそうかを、先にお伝えします。

進める場合の開発プランは月10万円(税抜)で、作っている間だけ、1ヶ月ごとの更新です。作り終えたら、このツールの保守(1本月1万円)だけになります。初期費用は0円で、サーバーやAIの利用料は実費です(質問の回数が多いと、AIの利用料も増えます)。止めるときは、前月20日までにメールでお知らせください。

まずは、作りたいイメージをメールで。

文章でも、手書きのメモでも、今使っているExcelの写真でも構いません。動く画面のプレビューを、契約前に無料でお届けします。

よくあるご質問

基幹システムのデータを、勝手に書き換えられることはありませんか?
ありません。書き換える機能は作りません。基幹のデータベースには、読むだけの権限のアカウントだけを使うため、仕組みの面からも書き込めない形にします。
AIの答えが正しいかどうかは、どう確かめればよいですか?
答えと一緒に、調べた条件(期間・絞り込み・使った項目)が画面に出ます。その条件が意図と合っているかを、人が確かめてください。重要な数字は、基幹の画面の合計と一度照らすことをおすすめします。
社内の人全員が、全部のデータを見られてしまいませんか?
ログインする人ごとに、見える範囲を絞る作りにできます。ただし、基幹側の権限の持ち方によっては、細かい制限が難しい場合があります。作る前に、今の権限の決まりをうかがって、できる範囲をお伝えします。
CSVしか出せない基幹システムでも使えますか?
使えます。ただし、データベースに直接つなぐ形より、最新の状態を見にくくなります(CSVを出し直したときに更新される形になります)。
質問の回数が増えると、費用は上がりますか?
AIの利用料は実費のため、質問の回数に応じて増えます。目安は、作る段階で、試した質問の回数からお伝えします。

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