紙の検査記録で起きやすいこと
紙の検査記録は、現場にとって扱いやすい道具です。それでも、次のような困りごとが出やすくなります。
- 規格外れに、その場で気づけない。後で集計して分かる
- 測定値の書き間違い(小数点の位置、桁の違い)が、そのまま記録に残る
- 記入漏れの欄があっても、提出されてから気づく
- 過去の記録を探すのに、ファイルを引っぱり出す必要がある
- お客様に求められた成績書を、記録から作り直している
記録の形を整えると、これらの多くは入力の時点で防げます。ただし、画面にしたからといって、測定そのものの正しさまで保証されるわけではありません。測定器の読み取りや、測り方の問題は、これまでどおり人の仕事です。
タブレットの入力画面で、何が変わるか
現場のタブレットで、検査する品番を選ぶと、その品番の測定項目と規格が並びます。測定値を入れるたびに、規格内かどうかがその場で色で出ます。
- ロットや品番を選ぶ(QRコードを読み取って選ぶ形にもできる)
- 測定項目ごとに、規格の上限・下限が表示される
- 測定値を入れると、規格内は緑、規格外は赤で示される
- 規格外のときは、メモや再測定の値を入れる欄が出る
- 記入漏れがあると、確定ボタンが押せない
- 確定した記録は、一覧と検索で後から引ける
事務所では、同じ記録がそのまま表として見られるので、打ち直しの作業がなくなります。成績書の様式(Excel)に、記録を流し込む形にもできます。ただし、成績書の様式がお客様ごとに違う場合は、様式の数だけ設定が要ります。
作る前に決めておくこと
画面を作ることより、記録の中身を決めることに時間がかかります。次の表の項目が整理されているほど、早く作れます。
| 決めること | 例 | 決まっていないと |
|---|---|---|
| 測定項目と規格 | 外径、長さ、硬さ。上限と下限 | 規格外れの判定ができない |
| 品番ごとの検査項目 | 品番Aは3項目、品番Bは5項目 | 全部の品番に同じ画面しか出せない |
| 検査の頻度 | 全数、ロットの先頭と最後、1時間ごと | 記入漏れの判定ができない |
| 誰が入力するか | 検査員、作業者。同じタブレットを共有するか | 記録に誰が測ったかが残らない |
| 記録の保管先と期間 | Excelで出したい、基幹に取り込みたい | 後で使う形に困る |
今の紙の様式と、過去の記録を数枚いただければ、そこから項目を一緒に整理できます。様式がまだ固まっていない場合は、紙の様式を整理するところから始めても構いません。
できること・難しいこと
ここも先にお伝えします。ツクデジが作るのは、記録を入力して、判定して、たまった記録を見られる画面までです。測定器とつないで値を自動で取り込む、設備を止める、といった連携は、測定器の仕様と現場の事情で難しさが大きく変わります。
| 内容 | 目安 |
|---|---|
| タブレットで測定値を入力し、規格内外を判定する画面 | 作れる(小さなツールとして1ヶ月前後が目安) |
| 品番ごとに検査項目を変える | 作れる(項目の一覧をいただければ) |
| 記録の一覧・検索・Excelへの書き出し | 作れる |
| 測定器から、値を自動で取り込む | 測定器による。データが出せる機種か、先に確かめる |
| 規格外れのときに、設備を止める・基幹の中の記録を書き換える | 作らない(設備の操作と基幹の書き換えは対象外) |
| 記録の改ざんを完全に防ぐ、法令で求められる形式への適合 | 約束できない。必要な場合は、先に条件を確認する |
進め方と費用の目安
今使っている検査記録の紙(空の様式と、記入済みを数枚)と、困っている場面をメールで送っていただきます。LAIが見本のデータで動く入力画面を作り、リンクをお送りします。ここまでは無料で、実際にタブレットで触って、進めるかを決められます。
進める場合の開発プランは月10万円(税抜)で、作っている間だけです。1ヶ月ごとの更新で、小さなツールなら1ヶ月前後が目安ですが、品番や項目が多い場合は、期間が延びることがあります。作り終えたら、このツールの保守(1本月1万円)だけになります。初期費用は0円、サーバー・AIの利用料は実費です。止めるときは、前月20日までにメールでお知らせください。
まずは、作りたいイメージをメールで。
文章でも、手書きのメモでも、今使っているExcelの写真でも構いません。動く画面のプレビューを、契約前に無料でお届けします。
よくあるご質問
- 現場に、タブレットを置く必要がありますか?
- ブラウザが動く端末であれば使えます。専用の機器は要りません。タブレットの選び方は、現場の環境(手袋、汚れ、電波)を伺ってご相談します。
- 現場の電波が弱くても使えますか?
- 電波の状況によります。弱い場所では、入力した内容が送れないことがあるため、先に現場の通信の様子を教えていただき、作りを決めます。
- 今の紙の様式は、変えなければいけませんか?
- 変えなくても構いません。今の様式の項目をそのまま画面にします。項目の整理をしたい場合は、一緒に考えます。
- 紙の記録の写真を撮って、入力に代える方法もありますか?
- あります。手書きの読み取りは間違いが出るため、人が確かめる前提になります。記録の様子によって、画面の入力のほうが向く場合と、写真のほうが向く場合があります。手書きの日報の例は、手書き日報の入力の記事をご覧ください。
