端材が見つからなくなる理由
完成品や通常の材料と違い、端材は誰かが現場の判断で置くものです。決まった入れ物も、決まった台帳もないことが多く、次のようなことが起きます。
- 切った人が「いつか使う」と思って、手近な棚の隅に置く
- 寸法や材質が札に書かれていない、または書いた字が薄れて読めない
- 置いた本人しか場所を知らず、休みの日や異動で分からなくなる
- 探す時間より、新しく切ったほうが早いと判断して、残材が溜まっていく
原因は、整理が下手なことではありません。置く瞬間に、場所を記録する手間が大きすぎることです。置いたときに30秒で済まなければ、記録は続きません。
毎朝こうしている、という場面
たとえば、朝に生産管理の人が翌日の切り出し分を確認します。材料表を見て、同じ材質で使えそうな端材がないか、現場の人に「あの板は残っていますか」と聞いて回る。返事は「たぶん奥の棚」。見に行くと、似た板が3枚あり、どれが指定の厚みか、測って確かめる。
この確認に毎日15分かかるなら、1ヶ月で約5時間です。数字は一例ですが、聞いて回る・見に行く・測り直すという3つの手間は、端材の位置と寸法が画面で分かれば、かなり減らせます。
画面にすると、何が良くなるか
端材1つひとつに番号(端材番号)を付け、材質・寸法・数量・置いてある棚番号を一覧にします。
- 材質と厚みで絞り込むと、使えそうな端材と棚番号が出る
- 棚番号を選ぶと、そこにある端材が一覧で分かる
- 使い切った端材は「使用済み」にして、一覧から消える
- 置いて何日たったか分かるので、古い端材の処分も決めやすい
登録は、スマートフォンやタブレットで材質・寸法・棚番号を選ぶだけにします。文字を打つ項目を減らすことが、続けるための一番の工夫です。端材に貼る札にQRを付ければ、札を読み取るだけで、使用済みの記録もできます。
作るために決めること・必要なもの
- 棚番号の付け方(既に倉庫に棚番号があれば、それをそのまま使う)
- 端材として登録する基準(たとえば、一辺の長さがいくつ以上のものだけ、など)
- 材質・厚みの種類の一覧(選ぶ項目になる)
- 今ある端材の現状(最初に一度、棚ごとに数えて登録する)
登録の基準は、現場の人と相談して決めるのが大切です。何でも登録しようとすると続かず、基準が厳しすぎると使われません。最初は材質を絞って始め、慣れてから広げる進め方をおすすめします。
できること・難しいこと
| やりたいこと | ツクデジでの見立て |
|---|---|
| 材質・厚みで絞り込んで、棚番号を出す | 作れます(登録された情報があれば) |
| 端材番号の札(QR付き)を印刷する | 作れます |
| 使用済み・処分の記録を付ける | 作れます |
| 棚の図の上に、端材の位置を示す | 棚の図があれば作れます(見本ほどの3D表示は別の相談) |
| 端材の形を写真から自動で測って登録する | 難しいです。測った結果は人が確かめる前提で、簡易な読み取りまで |
| 置いた瞬間に、人が何もしなくても場所を記録する | できません。登録は人の操作が必要です |
| 基幹システムの在庫を書き換える | 作りません。読むだけです |
進め方と費用の目安
まず、今の端材の置き方と、材質・寸法の種類を、メールでお知らせください。写真があれば、置き場の様子も分かります。いただいた内容から、登録の流れと画面の案をメールでお返しします。ここまでは無料です。
開発プランは月10万円(税抜)で、作っている間だけです。1ヶ月ごとの更新で、小さなツールなら1ヶ月前後が目安です。作り終えたあとの保守は、ツール1本あたり月1万円です。初期費用は0円で、サーバーやAIの利用料は実費です。止めるときは、前月20日までにメールでお知らせください。
まずは、作りたいイメージをメールで。
文章でも、手書きのメモでも、今使っているExcelの写真でも構いません。動く画面のプレビューを、契約前に無料でお届けします。
よくあるご質問
- 端材は何でも登録しないといけませんか?
- いいえ。登録する基準を決めて、基準に合うものだけにします。最初は材質を絞って始め、慣れてから広げる進め方がおすすめです。
- 現場の人は、スマートフォンを使えますか?
- 選ぶだけで登録できる画面にします。打つ文字を減らし、手袋をしたままでも押しやすい大きさにするなど、使う場面に合わせて相談して作ります。
- 今ある端材を、最初にまとめて登録できますか?
- Excelなどに一覧があれば取り込めます。一覧がない場合は、棚ごとに数えて登録する作業が必要で、その作業は現場の方にお願いすることになります。
- 基幹システムの在庫と連携できますか?
- 基幹の在庫を読む形は相談できます。基幹の中身を書き換える機能は作りません。端材の管理は、基幹とは別の画面として持つ形が、無理なく続きます。
- 小さな工場でも作れますか?
- 作れます。端材の種類が少ない工場ほど、画面は簡単になります。まず、端材の置き方を写真でお送りください。
