読み取り

FAXの注文書を、基幹システムの取込ファイルにする流れ。「整えて確かめる画面」を作る

公開 2026.11.01 更新 2026.11 株式会社LAI

FAXで届いた注文書を、基幹システムへ入力し直している工場は少なくありません。紙の文字をAIに読み取らせる部分は、すでに道具があります。実際に手間が残るのは、その後です。読み取った「ABC商事」を基幹の得意先コードにし、客先の品番を自社の品番に直し、取込ファイルの形に並べる作業です。この記事では、その「基幹へ入れる形に整えて、人が確かめる画面」の作り方を整理します。

注文書から取込ファイルへの画面。左に注文書、右に基幹システムへ入れる形の一覧が並び、要確認の行が色で示されている
ツクデジの無料プレビューの見本(見本データで動く画面です)
この記事の内容
  1. 読み取れても、基幹には入らない理由
  2. 画面にすると、何が良くなるか
  3. 作るために必要な情報
  4. できること・難しいこと
  5. 進め方と費用の目安

読み取れても、基幹には入らない理由

注文書の写真やPDFから、品名・数量・納期を表にするところまでは、カミデジ のような読み取りサービスで足ります。読み取りそのものの説明は、そちらに任せます。ここで取り上げるのは、読み取った表を基幹システムに入れようとしたときに起きる、次のような食い違いです。

読み取りが正しくても、この変換のところで人が手で直していることが、手間の中心になっているケースが多いです。

画面にすると、何が良くなるか

読み取った結果をそのまま取込ファイルにせず、間に確認の画面をはさみます。画面の左に注文書の画像、右に基幹へ入れる形の一覧を並べ、変換できなかった行だけが色で目立つようにします。

  1. 注文書を入れると、読み取った内容が一覧になる
  2. 得意先名・客先品番を、対応表にもとづいて自社のコード・品番に置き換える
  3. 置き換えられなかった行(初めての客先、新しい品番)に印が付く
  4. 人が画面上で選び直す。直した内容は対応表に足せるので、次回からは自動で置き換わる
  5. 全部が埋まったら、基幹の取込ファイルの形で書き出す

直すのは、印の付いた行だけです。全部を見直すより、確認の時間は短くなります。そして対応表が育つほど、印の付く行が減っていきます。ただし、減る量は取引先の入れ替わりや品番の多さで変わるため、何割減るとはお約束できません。

作るために必要な情報

画面そのものは小さなものです。作る前にそろえたいのは、変換のもとになる情報です。

必要なもの例ないとどうなるか
基幹の取込ファイルの仕様列の並び、文字コード、日付の書き方、必須の項目取り込みが止まる。仕様書がなければ、取り込めた実際のファイルを1つ見せていただく
得意先の一覧得意先コード、正式な会社名、よくある表記ゆれ会社名の置き換えができず、全件が要確認になる
品番の対応表客先の品番と、自社の品番、単位の換算品番の置き換えができない(空の状態から育てることもできる)
実際の注文書FAXの画像を、客先の種類ごとに数枚読み取りの様子が分からず、画面の作りを決められない

対応表がまだ整理されていないときは、空のまま始めて、使いながら足していく進め方ができます。最初の数週間は印の付く行が多くなりますが、それは対応表を作っている期間と考えてください。

できること・難しいこと

ここは正直にお伝えします。ツクデジが作るのは、取込ファイルを書き出すところまでです。基幹システムの中のデータを、こちらから直接書き換える機能は作りません。書き出したファイルを基幹の取込機能で取り込むのは、これまでどおり担当者の操作です。

内容目安
読み取った表を、取込ファイルの形に整えて書き出す作れる(取込の仕様が分かれば、小さなツールとして1ヶ月前後が目安)
得意先・品番を対応表で置き換え、足りない行に印を付ける作れる
手書きの注文書や、状態の悪いFAXの読み取り読み間違いが起こる。人が確かめる前提で作る
基幹システムへ直接登録する・基幹の中を書き換える作らない(読むだけ、または取込ファイルの書き出しまで)
「至急」「来週末」のような曖昧な納期を、自動で日付にする確実にはできない。印を付けて、人に聞く形にする
FAXは画像が荒く、数字の読み間違いが起こりえます。数量や納期は、人が最後に見る流れにしておくことをおすすめします。読み取りの精度を数字でお約束することはできません。

進め方と費用の目安

最初に、実際の注文書を数枚と、基幹の取込ファイル(取り込めた実物)の例を、メールで送っていただきます。LAIが見本のデータで動く画面を作り、リンクをお送りします。ここまでは無料で、触ってから進めるかを決められます。

進める場合の開発プランは月10万円(税抜)で、作っている間だけです。1ヶ月ごとの更新で、小さなツールなら1ヶ月前後が目安です。作り終えたら、このツールの保守(1本月1万円)だけになります。初期費用は0円で、サーバーとAIの利用料は実費です。止めるときは、前月20日までにメールでお知らせください。

まずは、作りたいイメージをメールで。

文章でも、手書きのメモでも、今使っているExcelの写真でも構いません。動く画面のプレビューを、契約前に無料でお届けします。

よくあるご質問

カミデジで読み取れば、それで足りませんか?
読み取って決まったExcelに転記するところまでなら、カミデジで足ります。その後に、基幹の取込ファイルの形に整える、対応表で置き換える、確認の画面を持つ、といった部分が要る場合に、ツクデジで小さな画面を作ります。まずカミデジを試して、足りないところを伝えていただく進め方でも構いません。
基幹システムを入れ替える必要はありますか?
ありません。基幹はそのままにして、手前の整える作業だけを画面にします。基幹には、これまでどおり取込ファイルを取り込んでいただきます。
取込ファイルの仕様書がありません。
基幹に取り込めた実際のファイルを1つ送っていただければ、列の並びや形を確かめて作れます。基幹の取込機能の画面のスクリーンショットも手がかりになります。
FAXの画像を、AIに送って大丈夫ですか?
送ったデータが学習に使われない契約のAIを使います。どの書類をどこへ送るかは、作る前にお伝えします。
客先が増えるたびに、作り直しになりますか?
得意先と品番の対応表に足すだけで済むようにします。注文書の様式が大きく違う客先が増えた場合は、読み取りの設定を足すことになり、その分の作業が出ることがあります。

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